【正直レビュー】「ダイナマイトキス」の最大の問題点|なぜ恋愛に共感できなかったのか

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韓国ドラマ「ダイナマイトキス」を最終回まで見終えました。

済州島の華やかなパーティーシーン、タイトルにもなっている印象的なキスシーンなど、
演出や雰囲気はとても魅力的なドラマです。

それでも、最後まで見ていて、どうしても主人公たちに共感できないという感情が拭えませんでした。

もちろんドラマなので多少のご都合主義はあります。
ただ、それを差し引いても、主人公の恋愛感情の流れが理解しづらく、むしろ別の人物を応援してしまう展開でした。

今回は「ダイナマイトキス」の感想として、なぜこの恋愛ドラマに共感できなかったのかを整理してみます。

目次

問題点① ジヒョクの性格に最後まで共感できない

このドラマで一番大きかったのはここです。

ヒーローであるはずのジヒョクに、最後までどうしても共感できませんでした。

物語の途中までの彼の行動を振り返ると

・ダリムに対して執拗に嫌がらせをする
・その時々の感情で態度を大きく変える
・ブラックカードを取り出して物事を解決する
・部下の努力を軽視する

といったシーンが多く描かれています。

特に象徴的だったのが、マザーTFチームのプレゼン資料を見もせず、プールに投げ入れるシーン。
この場面で「ロマンチックなヒーロー」というより、かなり冷酷で失礼な人物という印象が強く残りました。

ドラマの中では、投げ入れられた資料を拾うためにプールに飛び込み溺れるダリムを助けるジヒョクに、ヒーローのような演出がなされていましたが、そもそも資料を投げ入れたのはジヒョクですよね。

ダリムが懸命に見てほしいと頼み込んできた資料を、わざわざプールに投げ入れる彼は、公私混同も甚だしいわけです。

たとえダリムをプライベートで嫌ったとしても、ここの場面では仕事をしているダリムであるし、ましてや関係のないダリムの他のメンバーのことは無碍にしてはいけないはずです。

一時の感情に惑わされて、触れるものすべてに棘を出すような態度は、身勝手な振る舞いに見えます。

また、ブラックカードを取り出して解決するというのも、一見、お金で一発で解決できるスマートさのように見えますが、
前後の文脈から見るに、何でもまずはお金で解決しようとする傲慢さに受け取れます。

世の中、お金さえあればさっさと解決できる事案は多々あるでしょう。
ただそこで、第三者として助けに入るならば、当事者の感情にも寄り添ったうえで、助ける手段としてお金を使うのが順当なやり方だとも思うわけです。

そういう、人の感情というのに疎いように見て取れました。

こういった姿を散々見せられた後に、ダリムが既婚者ではないと分かった途端、「ずっと好きだった」と告白されても、正直なところ

「今さらなに?」

という気持ちになってしまいました。

問題点② ソヌが圧倒的に良い人すぎる

もう一つの理由は、ソヌというキャラクターの存在です。

ソヌは終始、

・穏やかで優しい
・ダリムを尊重する
・困ったときは必ず助ける
・見返りを求めない

という人物として描かれています。

恋愛ドラマとして見ると、むしろこちらが王道のヒーローのように見えるほど。

実際、物語を見ていて「ダリムはどうしてソヌを選ばないのだろう?」と感じた視聴者も多いのではないでしょうか。

特に10話でハヨンがソヌに言った言葉。

「コ・ダリムさんはあまり賢くない。もし賢くて男を見る目があったらあなたをほっとく?」

これはかなり本質を突いた台詞だったと思います。

恋愛ドラマではあるあるの、サブキャラクターのほうが一途で良い人なのに、どうしても報われないという状況ですが、たいていは圧倒的な別の魅力で男性主人公が凌駕しています。

でも、問題点①で掲げたように、男性主人公であるジヒョクには圧倒的な魅力というよりも、むしろ圧倒的な欠点がかなりあるので、ソヌを上回る魅力というのが目に付きません…。

チャン・ギヨンが好きというモチベーションがなければ、彼を見ていられなかったでしょう。ごめん。

問題点③ 恋愛感情の変化が唐突に見える

ダリムの気持ちの動きも、やや理解しづらい部分がありました。

ジヒョクから嫌がらせを受け続け、冷たく突き放されている中で、ふいに優しい場面もあり。
そして、ダリムが独身であることが判明した途端に明らかに優しくされるように。

この一連の出来事を経てジヒョクへの恋愛感情が強くなる流れは、唐突に感じてしまいました。

もちろんドラマなので、強烈な出来事が恋愛のきっかけになることもあります。

ただ今回の場合、ダリムが回想する、ジヒョクの優しさに触れた瞬間というのは、

そもそも彼自身の行動が原因で危ない事態を招き、それを慌てて彼が助けに入るという場面が多いのです。

それをダリムへの愛情だと受け取り、彼からの告白を受け入れるとするダリムの思考回路がわかりませんでした。

まるで、これから不幸な恋愛に足を突っ込み始める女性を見守る感覚でした。

それでも最後まで見てしまった理由

ここまでかなり辛口の感想を書いてきましたが、それでもこのドラマを最後まで見てしまいました。

その理由は

・済州島のシーンの美しさ
・ラブコメとしての軽いテンポ
・キャストの魅力

です。

特にアン・ウンジンとチャン・ギヨンの演技はやはり魅力的でしたし、
今回は特にキム・ソヌ役のキム・ムジュンの柔らかい演技に惹きこまれました。

キム・ムジュンの柔和な演技があったからこそ、私は離脱せず完走できたといっても過言ではありません。

また、

・交通事故
・記憶喪失
・会社の権力争い

といった
韓国ドラマの王道要素が詰め込まれている点も、どこか懐かしい安心感がありました。

結論|最後までソヌを応援してしまったドラマ

最終回ではダリムとジヒョクが結ばれ、幸せな家庭を築いている未来が描かれました。

ただ、個人的な感想としては最後まで変わらず

「ソヌを応援するドラマ」

でした。

恋愛ドラマとしては、少し好みが分かれる作品かもしれません。
私は、主人公たちに面白いほど共感できませんでした。

期待しすぎず、ツッコミながら見るラブコメとしては肩ひじ張らず気楽に見れると思います。

昔からの韓ドラファンとしては、王道展開に懐かしさを覚えるドラマです。

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