「匿名の恋人たち」|全話まとめ ネタバレ感想|ストレスなく一気見できる大人のピュアラブストーリー

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「匿名の恋人たち」は、視線恐怖症×潔癖症という恋愛に不向きな二人が紡ぐ、大人の純粋な恋愛ドラマでした。

全8話という短さながら、後半にかけて一気に感情を引き寄せられ、気付けば温かい余韻が残る作品です。

この記事では、1〜8話までの感想を踏まえた全話まとめレビューとなります。

各話の感想はこちら↓

ネタバレあり。ご注意ください。

目次

作品情報

邦題:匿名の恋人たち

放送年:2025年10月16日~(Netflix)

話数:全8話

キャスト:小栗旬、ハン・ヒョジュ、赤西仁、中村ゆり、成田凌、奥田瑛二、佐藤浩市、伊藤歩

あらすじ

”人に触れられない”

”人の目を見られない”

チョコレートを通じて出会った、恋愛に絶望的に向いていない二人による、不器用で純粋な大人の恋を育んでいくラブコメディ。

キャスト

感想

ストレスなく見られる「匿名の恋人たち」

テンポの良さと程よい緊張感がありながら、重すぎない・疲れない・気楽に見られるドラマでした。

登場人物の悩みは深いのに、過度に暗くならず、優しさで包まれていました。現実の世界でもこれが理想だよなぁ。

黒岩健二×ハナのシーンが少なめだった

奥田瑛士が演じる黒岩健二は、第1話以降ほぼ出番なし

ハン・ヒョジュがインタビューで、このドラマを通して奥田瑛士さんと仲良くなったと話していたから、もっと登場シーンがあるのかと思いきや、第1話と最終回での回想シーンが一つ挟まれる程度だった。

贅沢な起用の仕方だったなぁ。

最終話の種明かしで、一気に気持ちが追い付いた

正直、7話目まで壮亮にもハナにも感情移入しきれていなかった。どこか一歩引いたところで二人の恋路を眺めている感覚だった。

特に、ハナはずっと寛さん寛さんだったし、壮亮への気持ちはどこにも映し出されていなかったから、よりいっそう壮亮の独りよがりな感じが否めなかった。

だけれど、最終話で、

  • ずっと前から壮亮のことが気になっていた
  • 気が付けば目で追っていた
  • 壮亮が嬉しくなればハナも嬉しくなった
  • 壮亮のちょっとしたことに胸が高鳴る

と、知らなかったハナの心の動きが一気に明かされてびっくり。

この瞬間、第7話までの置いてきぼり感が一気に解消された。

これまで全く映し出されていなかったのに、実はそんな瞬間があったんだよと、別角度からのシーンが挿入されて、後から種明かしがされると、急に合点がいって面白い

もう一度見返したくなるし、その種明かしだけで、この置いてきぼりだった私の気持ちが、突如としてドラマに追いついて、二人を応援したいし、二人が無事に添い遂げたことが嬉しいし、ほっとした。

視線恐怖症×潔癖症が生んだ、大人のピュアな恋愛

恋愛に向かない二人だからこそ。

これまでおそらく恋愛の経験がなく、ようやく出会ったこの二人で初めて恋を経験していくからこそ、大人だけれど、初々しくて純粋な恋が成立していると思う。

だけれど、大人として精神が成熟しているがゆえに安定感があって、ドタバタ感もあるものの、安心感のある関係の築き方だったから、見ているこちらも安心だった。

赤西仁の存在感が爆発

久しぶりに見た赤西仁が、めちゃくちゃ良かったです。

色気と大人の余裕、自然な演技。
「こんなに演技上手かったっけ?」と驚いた。

ジャニオタじゃなくても、誰しもが知る彼には、

カッコよかった彼と、久しぶりの同窓会で再会し、魅力が更に増し増しでときめいた…みたいな感覚🤣

アイリーンが、癒しと哀しみを宿した魅力あるキャラクター

中村ゆり演じるアイリーンは、温かいのにどこか影があり、視聴者を惹きつけるキャラクター。

ハナにとっては精神カウンセラーとして大切な存在で、傷ついている人に寄り添う優しさを持ちながら、実は本人も深く傷ついている

実際に、こうやって、いつも誰かに優しく、労わり、慰め救ってくれるような、側で見守ってくれるような人も、その人自身も実は傷ついて悩みを持つことは多いだろう。

みんな傷ついていて、みんな誰かを慰めて、そうやってお互い助け合って、手を取り合っているんだ。それこそが、優しい平和な世界だと思う。

寛とアイリーンの再会に救われた

壮亮とハナの結婚式で、寛とアイリーンが再会して、わだかまりなく二人で恋を始める姿を見せてくれて、嬉しい。

ただただ、この二人がどうか幸せに一緒になってほしいと願っていたから、ありがたい最終話。

以前とは違って、今度はこの二人は幸せになれる、と迷いなく思わせてくれる空気に満たされていて、私もほっとしたし、すっきりと見終えることができた。

主題歌「告白」の中毒性

本作の主題歌は、韓国で1999年にリリースされ大ヒットした「告白」。
その名曲を日本語詞&現代アレンジで、LE SSERAFIM(ルセラフィム)のチェウォンがカバー。

この歌声がドラマの世界観にぴったりだった。

特に、毎話挟まれる、チョコレート作りのシーンとこの曲の相性が良くて、レインボーパレットのチョコレートがとても美味しそうで食べたくて堪らなくなる。

それに、ハナと壮亮の甘酸っぱい関係に拍車をかけてくれた。

「Confession (Japanese Version)」 → Youtube Music

すべて回収してくれた、満足度の高い最終話

モヤモヤすることなく、すべて回収してくれて、すっきりとした気持ちで見終えました。

後半からかなり要素が盛りだくさんだったけれど、そうでもしないと動き出さない関係もあったし、気が付かない気持ちもあったし、やり直すきっかけともなった。

8話と短いけれど、物足りなくもなく、最終話で全部まとめてくれたから、大満足。

7話目までは感情移入しきれず、置いてきぼり感があったから、正直どうなることかと思っていたけれど、最終話で一気に心つかまれ、ああ面白かった!と言える。

  • ストレスなく見られる
  • 大人の純粋な恋愛
  • 豪華キャスト
  • 短いけれど満足感のある8話

見終わった後の幸福感が大きいドラマでした。

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